最近の私のお気に入り『リンデン』の話。
早朝にヨガをするとき、アロマキャンドルを灯します。
フレッシュ リンデンの香りは、森林の爽やかさがあり
癒されるので、気に入っています。
ときどき就寝前にも、
ソファに座ってキャンドルの灯りを眺めています。
その日あったできごとを思い出してみたり、
これからのことを想像したり。
落ち着いて安らげる時間って大切ですよね。
疲れたときは何も考えずに
ただ、ぼーっとするのが好きです。
家にねこがいるので
窓を開けたり、じゅうぶんに換気をしながら、
ねことは別の部屋でつかいます。
Linden リンデンとは
別名 セイヨウボダイジュ、
セイヨウシナノキ、リンデンバウム。
高さ30mを超える、ヨーロッパの街路樹。
柔らかい木で、空洞は鳥たちにとって営巣に適しています。
木材は楽器や彫刻として利用され、花は蜂蜜になります。
linde はドイツ語の女性名詞、複数形が linden
英語圏では lime tree と呼ばれています。
落葉樹でハート形の葉をしており、
香りのよい淡黄色の小さな花を初夏に咲かせます。
花や葉は、甘い香りのハーブティーになります。
高血圧や風邪などの症状や、心身の緊張を和らげるので
不眠にもよいそうです。
発汗、利尿作用もあり、身体中の水分の入れ替えにも効果があります。
好まれます。
農薬、化学肥料不使用で栽培されたものを選びましょうね。
趣味でハーブコーディネーター資格取得しました
リンデンにまつわる伝承と歴史、音楽
リンデンは古くから地球にいる、知識豊富な木です。
西暦760年には社会的な目的で使用されていました。
中世ヨーロッパでは『自由の象徴』であり、神聖な木。
当時、エルフなど妖精のお気に入りの隠れ家であると
考えられていたそうで、
夜暗くなってからは避けたほうがよいと言われた木でした。
リンデンの化石は、北シベリア、スピッツベルゲン島、
チュコト半島などで発見されており、
7000万年以上前のものと推定されています。
写真はGeorgiaに現存する樹齢1500年のリンデン
そして、リンデンといえば、この美しい曲が思い出されます。
シューベルトの歌曲『 Winterreise(冬の旅)』の
第5曲 Der Lindenbaum(菩提樹)
作詞 ヴィルヘルム ミュラー
Schubert: Winterreise,
Op. 89, D. 911: No. 5. Der Lindenbaum
このリンデンバウムの歌は、日本語タイトルが
『菩提樹』とつけられちゃったのですが、
正確に言うと、『セイヨウボダイジュ』(シナノキ科)です。
お釈迦様が悟りを得たとされる、
『インドボダイジュ』(クワ科)とは分類が異なりますね。