監理と管理の違い
土木建築業界でいう『監理』と『管理』について。 漢字で表記すると
異なる意味であることは一目瞭然ですが、会話の中では紛らわしいので
『工事監理』のことは皿かん、『施工管理』は竹かん と呼んだりします。
私は設計で『監理』の仕事、『皿かん』の補佐をやっています。
土木建築の総合請負業、いわゆるゼネコン(General Contractor)というのは
建設工事一式を請け負い、取りまとめる会社です。そのなかで『監理』は
設計が作成した図面通りに施工がされているか 打合せや説明、検査したり
施工状況の確認と報告をします。『管理』は現場代理人、所長の役割。
現場に入るときはヘルメットと安全靴が必須です。
朝はラジオ体操からスタート。私、体操は楽しい!
髪をきれいに可愛くまとめたいと思うけど、今日どうせヘルメットで
髪が潰れるからなぁ~ となりがちです。
怪我防止の為、猛暑の中でも長袖の作業着や空調服を着なければいけないのと
汗をかくのでメイクなどをしても意味ないのがつらい...
周囲の人々になんとか助けられつつ、叱られながらやっています。
将来は内勤の部署を希望する設計の若手も皆、毎日現場に行って、多くのことを
学ばなければいけない。熟練の職長さんから教わることもたくさんある。
今の現場はゼネコン社員がだいたい30人と協力会社の人が200人くらいで
職人さんたちはいつも定時終業だけど、私たちは定時で終わることはない。
現場によっては土曜も出勤、仕事が山積み。
でもプロジェクトが完了、竣工したときの喜びは大きい!
上司が時折コンビニでアイスクリームやお菓子を買ってくれるのだけど
「どれがいいの?」と言われ「わーい!何でもいいです」と答えたら
「何でもいいではなく主体性をもて」と注意されました。
主体性が私には足りないそうです。
いつかは海外事業部に配属されて現地担当者になりたいと思っている。
この仕事をしていると、人間と自然の関わり方についてよく考えます。
土木建築は自然が相手の仕事です。
自然への畏敬の念のようなものが常に、心にあります。